人との繋がりを大切にし、周りの人を明るい気持ちにさせてくれる中川さん。誰に対しても思いやりがあります。座右の銘は「なんとかなる!」で自分にできる事は積極的に何事にも取組みます。
私は17歳の時、体育の授業中の事故で頚椎を損傷し、車椅子の生活となりました。その後、主人と職場で出会い結婚をしました。出産や子育てについては、色々不安もありましたが、家族や周りの方の支えもあり「私でも何とかできる…!」と思えるようになりました。
ただし、息子の沐浴だけは主人が帰宅してから行っていたため、遅くなると息子にとっても良くないと思い、保健師さんを介して生活支援センターに相談しました。そこで、ホームヘルプサービスの家事援助で「育児支援」の対応ができることを知り、サービスを利用することにしました。
初めての出産・子育てで身体的にも精神的にも不安はありましたが、ヘルパーさんは私と一緒に息子の成長を見てくれているので、気になった事や悩み事などを、気軽に相談できます。
また、主人も、昼間私と息子の2人だけで過ごすより、ヘルパーさんが来てくださることで、安心して仕事ができるそうです。ホームヘルプサービスを利用して、家族みんなの心に余裕が生まれ、毎日、とても楽しく子育てをしています。
「育児支援」をきっかけに、子育ての経験もあり色々と相談できる「ベテランヘルパーさん」との出会いがありました。利用前は「他人に息子の面倒を見てもらうのはちょっと…」と不安がありました。しかし、ヘルパーさんは、家族同様に息子と接してくださるので、何の心配もなくなり、今では安心してお任せしています。
社会にはホームヘルプを始め、利用できるサービスや相談できる場所があり、私達を支えてくれる人がいることを、この経験を通して初めて知りました。これからも、人と人との繋がりを大切に、家族みんなで一生懸命生きて行きたいと思います。
そして、息子が大きくなった時、たくさんの人に助けてもらったこと、その人達へ感謝の気持ちを忘れないように…と、息子に話したいと思います。