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今こそ介護について考えよう

毎日を健康に過ごせているうちは、介護に関して考えることなどほぼないに等しいかもしれません。
しかし、いざ将来の自分や家族のことを考えるとなると、健康なうちに介護の全容を把握しておくことがとても大切です。

介護を理解するために押さえるべき5つのポイント

ポイント1

社会の高齢化を理解しておく

  • 高齢者人口の推移

    参照元:厚生労働省老健局高齢者支援課「介護保険制度改正の動向について」

  • 要介護・要支援認定者数の推移

    参照元:厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)」

65歳以上の約5.5人に1人は要介護・要支援と認定されています。

総人口に対する65歳以上の割合は今もなお増加し続けています。
そのうち、介護や支援が必要と認定されている人は約584万人にも及びます(平成26年3月末)。
つまり、65歳以上の約5.5人に1人は要介護・要支援と認定されていることになりま す。
この増加傾向に伴って、介護ニーズの数も多種多様に高まっています。

ポイント2

高齢化と比例して認知症高齢者の増加が続いていることを知っておく

  • 認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の高齢者数推計

    参照元:厚生労働省「認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の高齢者数推計」

  • 要介護者等が介護が必要となった主な原因

    参照元:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成22年度)

認知症を患った高齢者は増え続けています。

高齢社会に伴って、認知症を患った高齢者が増え続けています。平成22(2010)年には高齢者人口の9.5%となる280万であったのに対し、今後15年以上増え続け、平成37(2025)年には471万人になるであろうと推測されています。
また、介護にフォーカスを当ててみてみると、介護が必要になった原因の14%は認知症によるものという結果が出ています。認知症を予防しておくことは介護状態を予防することでもあるのです。

認知症ってなに?

認知症の主な種類 認知症の主な種類

認知症とは、一度正常に発達した認知機能が、後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態を言います。
一言に「認知症」といってもその種類は様々です。患者数が特に多いことで知られているのが、アルツハイマー病を原因とする“アルツハイマー型認知症”です。続いて、脳卒中などの脳血管疾患を原因とする“血管性認知症”です。この2つと“レビー小体型認知症”を合わせて「三大認知症」と言い、これらは症状が違うため、その特徴に合わせた介護が必要となります。

ポイント3

介護サービスの選択肢を知っておく

介護保険で利用できるサービスと利用できないサービス 介護保険で利用できるサービスと利用できないサービス

いざと言うときに最適な介護サービスを選べるよう、選択肢を把握しておくことが重要です。

一概に「介護」といってもその内容は様々です。
よく耳にするデイサービスや訪問介護などの自宅や施設で受けられるサービスから福祉用具貸与、住宅改修費の支給等のサービスまで多岐にわたる種類が存在しています。
要介護者にとって最適な介護サービスの選択肢を把握し、広げておくことが大切です。

ポイント4

実際の介護生活で出くわす問題について考えておく

希望する介護生活について国民にアンケートをとったところ、ほとんどの人は在宅での介護を希望しており、施設や医療機関への入院・入所を希望する人は1割弱という結果にとどまりました。

介護に関するあなたの希望は? 介護に関するあなたの希望は?

参照元:厚生労働省老健局「介護保険制度に関する国民の皆様からのご意見募集(結果概要について)」

しかし、希望者の多い在宅介護のみならず、実際の介護生活には様々な問題が付き物です。
介護が必要になったときに備えて、その問題点を理解しておくこともまた、介護を理解していくうえで大切なことと言えるでしょう。

介護生活が始まったあと起こりうる問題 介護生活が始まったあと起こりうる問題
ポイント5

健康に老後を迎える準備をしておく

健康で過ごせる時間を少しでも増やせるよう、生活のなかで生きがいを見つけ、いきいきと暮らすことはとても大切です。
また元気なうちだからこそ、一人で抱え込まずに周りに相談していくことも重要です。親戚や友人だけでなく、行政窓口や地域包括支援センター、かかりつけ医等に話を持ちかけ、様々なサービスを活用して、高齢者を地域で支え合っていくことが良い老後を過ごしていく秘訣となるでしょう。

健康に老後を迎える準備をしておく
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