優しく穏やかな性格で、テレビを観るのが好きな耕一さん。テレビを観て感動して泣くこともしばしば。特に刑事ドラマが大好きで、家で飼っている愛猫の名前も耕一さんが好きなドラマの主人公から名付けました。
長い間家族で息子の介護をしてきましたが、私が腰を痛めて入浴介助をすることが難しくなり、週1回の入浴介助サービスを利用するようになりました。
その後、私が一時入院することになった際に、以前からサービスをお願いしていたニチイさんに入院中の息子の介護について相談しました。その時息子は施設利用を拒んでいたため、自宅で生活できるように食事や掃除等のサービス利用を調整してくれ、私の入院中も息子は自宅で生活することが出来ました。その後も毎日、朝と夜の起床・就寝の身体介護サービスを中心に利用しています。
サービスを利用する前は、公的サービスに心理的な抵抗感があったのですが、利用してみたらすぐにそれはなくなりました。今は朝と夜にベッドとリビング間の息子の移動をお願いしています。私の介護だけでは大変だったので、もしサービスを利用しなければ、「リビングのお気に入りのソファーで大好きなテレビを観る」という息子の楽しみを奪うことになっていたかもしれません。息子と私それぞれの想いがホームヘルプサービスで叶うからこそ、私たちの生活が成り立っているのだと思っています。
私自身の介護の軽減はもちろんですが、ヘルパーさんが毎日来てくれることによって規則正しい生活をすることができ、家庭内の生活リズムにメリハリが付くようになりました。息子は以前、施設の利用を拒んでいました。でも、家族以外の外部の人たちと交流する時間や環境に慣れ、ヘルパーさんとのコミュニケーションで他者との関わりに自信が付いたようで、現在ではホームヘルプと併せて生活介護や短期入所施設も利用するようになりました。