以前はトラックの運転手をしていた渡谷さん。
温厚で優しく、笑顔がとても素敵な方で、ヘルパーとの会話や、デイサービスでの交友関係作りを楽しみにされています。現在はご家族と同居されておりますが、今後一人暮らしをすることを目標に、リハビリにも積極的に取り組んでいらっしゃいます。
私はこれまで、トラック運転手の仕事をして、日常生活を不自由なく生活していました。しかし3年程前に脳出血をおこし、後遺症で身体に麻痺を患ってしまい、入院して治療やリハビリをすることになりました。退院後は自宅で生活を送りたいと考えていたのですが、腕はほとんど上がらず、体も思うように動かせなかったため、食事の支度や入浴など、身の回りのことが一人で出来るのか、とても不安でした。
そんな時、病院のソーシャルワーカーの方からニチイのケアマネジャーを紹介され、障がい者向けのホームヘルプサービスがあることを知りました。それまでは、ヘルパーさんが何をしてくれる人かもわからず、自分は40代なのでサービスは利用出来ないと思い込んでいたのですが、自宅で生活できるようにソーシャルワーカーやケアマネジャーの方にサービスを調整してもらい、退院と同時にサービス利用を始めました。した。
1つ目は、自分で料理をして食事ができることです。私は、以前からバラ焼き(豚バラ肉と玉ねぎの炒め物)という料理を食べてみたいと思っていて、退院後に食材を用意したのですが、「物を押さえながら切る」という動作が難しく、調理できずにいました。しかし、ヘルパーさんに手伝ってもらうことで、一緒にバラ焼きを調理し、食べることが出来たので嬉しかったです。
2つ目は、自宅で生活が出来ていることです。当たり前のことのようですが、退院当初は1人で入浴することもできませんでした。そのため、ホームヘルプサービスの入浴介助がとても助かりました。また、ホームヘルプを利用したことで役所から来る手紙や、手続きについて困った時はヘルパーさんに相談ができ、趣味である雑誌を読む時間も、日々の生活の中で余裕を持って作れています。
入院中に不安に思っていた食事の支度や入浴は、ヘルパーさんに手伝ってもらえば出来るようになり、自宅で生活していくことへの不安は少なくなりました。また、ヘルパーさんには「頑張って」と元気付けてくれる人や、「大丈夫?」と気にかけてくれる人もいるので、いつでも相談に乗ってくれる人がいることは、とても心強いです。
料理については、まだ一人では包丁は使えませんが、おにぎりや料理の下ごしらえ、味付けができるようになったり、ヘルパーさんに調味料の使い方なども教えてもらえるので、サービスを利用する前よりレパートリーが増えました。
私はホームヘルプを利用したことで、日常生活での「出来ない」ことが減りました。今後は、再び仕事をしながら1人暮らしをすることを目標に、これからもヘルパーさんに出来ない部分を手伝ってもらいながら、自立した生活を送りたいと思っています。