健康状態を維持する方法は、年齢によってさまざまです。
中年期では、生活習慣病を予防し、病気の早期発見や早期治療が大前提となります。
それに対して高齢期では、病気の予防だけでなく、危険な老化のサインを見逃さないことが1つのポイントになってきます。
高齢期になると、特に病気ではないのに生活上必要な身体機能や動作能力が低下し、生活の質を下げるような危険な老化現象が起きてきます。一見問題がないように思えるので、歳のせいだと見過ごしがちです。しかし、これがひとつのきっかけとなり、体を動かさなくなることにより、次第に要介護状態に進む可能性が高まってくるのです。
そこで高齢期では、生活上必要な身体機能や動作能力の低下を予防し、加齢や心身機能低下に伴う日常生活における危険な老化のサインをなるべく早く発見し、対処していくことが健康維持と自己実現への支えにつながっていくのです。