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グループホームは地域の認知症ケアの拠点 ― 認知症カフェ、共用型デイサービスで地域の認知症の方とそのご家族をサポート

2017年10月20日

  • 家族の介護
  • グループホーム
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 介護の中でも難しいとされる「認知症」介護。それは、現れる症状が千差万別だからです。高齢化が進む中、誰もが認知症の介護に直面する可能性があります。国も新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)を策定し、認知症施策を推進しています。今回は地域社会が認知症介護をどう支えていこうとしているか、みていきましょう。

認知症の初期症状とは?こんな行動がみられたら相談を

 高齢者の認知症はゆっくり進行することが多く、たとえ家族同居の場合でも、高齢になれば生理的な物忘れもみられるため、「年だから」と症状が見過ごされるケースもあります。


 認知症の原因となる疾患はさまざまです。また本人の性格、生活習慣、周囲の環境などにより、認知機能の低下から現れる日常生活上の変化(症状)も千差万別です。認知症の初期によくみられる症状としては、「同じものをいくつも買ってくる」、「昼夜に関係なく電話をしてくる」、「買い物や病院に出かけたが、帰り道がわからなくなって保護される」、「同じ内容の話を繰り返す」、「服を着替えなくなる」、「お風呂に入らなくなる」などがあります。本人に認知症という自覚がない場合、上記のような症状を抑えたり、介護サービスにつなげることが難しい場合があります。逆に認知症の病識がある方は、不安から抑うつ・無気力になり、家に閉じこもりがちになることもあります。どちらにしても家族の力だけでは対応が難しいのが認知症介護なのです。


 認知症のケアは初期の段階から家族がどう関わっていくかが大事です。「認知症では?」と思ったときに気軽に相談できる場所としては「地域包括支援センター」や「介護者の集い」があります。


 「地域包括支援センター」は介護についての総合的な相談機関です。ケアマネジャーや看護師がいますので、専門的なアドバイスを受けることができます。
「介護者の集い」は介護家族の有志が組織しているほか、近年「認知症カフェ」も普及しつつあります。似た境遇の人が集まる場なので、認知症に対する漠然とした不安や介護の悩みを軽減し、介護経験者ならではの生きた情報を得るのに有効です。


 家族は認知症への接し方を頭で理解していても、認知症になる前の姿を知っており、そのイメージが残っているため一朝一夕に適切な接し方ができるようになるとは限りません。


 また、認知症の症状の出方は千差万別というように、いい意味で外面が良く、近所の人やたまにくる娘・息子の前ではしっかりしている・・・そんなこともあります。こんなケースだと、日々同居している家族の苦労は理解されにくく、孤立感から家族がうつ病などに陥ってしまうこともあります。「家族自身のケア」のためにも、介護の専門家に相談する機会をもつことが重要です。


入居だけではない?グループホームに求められる役割

 国の試算によると、2025年には日本の認知症の人の数は約700万人にのぼるといわれています。認知症介護に直面する家族が増えるのはもちろんですが、介護専門職だけで700万人にのぼる認知症の人の介護を担うのは大変です。その対策の一つとして、厚生労働省が策定した新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~)があります。


 これは認知症の人とその家族が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるための施策を総合的に推し進めることを目的としたもので、認知症の啓発も含め、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援を包括的にケアするための戦略です。 認知症サポーターを2020年までに320万人増やし、1200万人にする数値目標を掲げている点や、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う「認知症カフェ」を全市町村に普及させる目標を掲げている点などは、その方向性を示す代表的な例といえるでしょう。


 認知症の方にとって、住み慣れた地域で、可能な限り馴染みの方と関わり、生活すること自体がケアとなります。そのケアを実践する機関の一つとしてグループホーム(認知症対応型共同生活介護)があります。認知症対応型という名前の通り認知症に特化した入居施設ですが、地域住民のための認知症カフェの場を提供したり、共用型デイサービスにより地域の認知症の方を受け入れるなど、入居以外の機能を担うこともあります。


認知症についての相談はお気軽にニチイまで

 ニチイのグループホームでは、地域密着型施設として入居者様に社会参加の機会をできるだけ多く持っていただくため、季節の祭り、町内会活動など、地域との積極的な交流を実践しています。


 また地域の認知症ケアに求められる役割として、共用型デイサービス(介護施設の共用スペースを利用した少人数制のデイサービス)や認知症カフェを全国のグループホームで順次展開しています。認知症カフェではお茶を飲みお菓子を食べながら日頃の困りごとや介護の工夫などについて話し合っています。


 加えて月一回の施設見学会の中で認知症サポーター養成講座も開催するなど、認知症に対する理解促進、地域の見守り力強化に取り組んでいます。(開催状況については各施設にお問い合わせください。)


 認知症介護は本人や家族の状況によって対応方法が異なります。また認知症を受け入れるのには時間がかかります。介護する期間は長期化しているので、介護についての相談に乗り、一緒に伴走してくれる存在が重要になります。

 「認知症では?」と思ったときや、現在認知症の方の介護をされている方は、上記の施設見学会や認知症カフェなどの機会をきっかけに、お気軽にご相談ください。


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