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大人用紙おむつ、どう選ぶ?どう使う?

2018年07月20日

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はじめて大人用紙おむつが必要になった時「種類が多くて何を選べばいいかわからない」「どのように使えばいいかわからない」など、戸惑う声がよく聞かれます。
また、これまで我流で対応してきたものの「これでいいの?」と疑問を抱えながら使用している方も多いようです。
そこで今回は、大人用紙おむつの種類や選び方、使い方などの基本をお伝えしましょう。

多様化する大人用紙おむつ

長寿高齢化社会の進行とともに、大人用紙おむつもニーズに合わせてさまざまな種類を手に入れることができるようになりました。


まず「紙おむつ」と聞いて、多くの人がテープで止めるタイプを思い浮かべるのではないでしょうか。この「テープ型」は、昭和の時代からあるスタンダードな紙おむつです。
そして平成に入ってから登場したのが「パンツ型」の紙おむつです。こちらは下着のように着用できて、日常生活動作を妨げにくいのが特徴です。この2つの紙おむつは「アウター」と呼ばれています。


このアウタータイプの紙おむつに合わせて使うのが「インナー」と呼ばれる補助パッドです。薄手のものから、厚手で面積の大きいものまで、着用する人の状況やシーンによって選ぶことができます。また、ふとした時に軽い尿モレをしてしまう人向けの、下着に貼って使う軽失禁パッドもあります。


このように、大人用紙おむつといっても、自立している人向けから要介護の人向けまで多様な選択肢があります。その分、かえって何を選べばいいかわからないという声や、迷ってしまうという声も少なくありません。それでは、実際に大人用紙おむつが必要になった場合、どのように選んでいけばいいのでしょうか。


アウターは着用者の自立度で選び、サイズを合わせて

まず基本となるアウターは、着用する人の身体の状態や自立度によって選びます。
自立していてもトイレまで間に合わなくなってきた人、また、介助を受けても立ち座りができ、歩ける人の場合はパンツ型を選ぶと良いでしょう。
トイレでの排泄を目的に、上げ下ろしが簡単なパンツタイプなら、外出時も安心です。また、動きやすさを考慮したタイプや薄手のものなら日常生活動作を妨げにくく、大人用紙おむつを初めて使う人も抵抗なく取り入れられるのではないでしょうか。
一方、ほとんどの時間をベッドの上で過ごしている人には、テープ型を選びます。寝たままおむつ交換ができるので、介護者はおむつ交換が楽にできます。また、テープでしっかり止められるので、着用者の体型に合わせてフィットさせやすいのもポイントです。


どちらのタイプも下着同様サイズがあるので、まずは着用者に合ったサイズを選ぶことが肝心です。
基本的には、ウエストサイズや腰まわり、ヒップなどのサイズと、製品パッケージに記載されているサイズを合わせます。パンツ型でお腹まわりや足まわりがきつかったり、擦れて赤く跡がついて痛みがあったりする場合は、サイズが小さいのでひとまわり大きなものに変えてください。逆にサイズが大きいと、もたつきが気になったり、おむつが下がってきたりします。この場合はサイズを下げてみてください。


テープ型は、左右のテープが重なり合ったり、股間部分がだぶついたりしていれば、サイズが大きい可能性があります。サイズが大きいと緩んだ隙間からモレが生じやすくなりますので、サイズを見直してください。
着用者が不快感を訴える場合はサイズや種類を見直して、快適に過ごせるようにはからいましょう。紙おむつに関しては、大は小を兼ねるとは思わず、ぴったりのものを選ぶことが大切です。


必要に応じてインナーを組み合わせて柔軟に対応を

アウターは単体でも使用できますが、インナーと呼ばれる補助パッドを組み合わせることで、より様々な状況に対応できます。
アウターが汚れなければ、汚れたインナーだけの交換で済むため、経済的な負担を軽くできます。また、マメにおむつが交換できない時や夜間などは、吸水量の多いインナーを使用することで、介護者の負担軽減にもつながります。
インナーの種類は交換回数や吸水量によって異なりますので、シーンによって使い分けると良いでしょう。インナーを何枚も重ね付けしても吸水量が上がるわけではないので、昼間と夜間で別のものを使うなど、何種類か用意すると便利です。
インナーを使う場合も、下着同様にアウターは汚れたら都度、最低でも1日に1回は交換します。


アウターとインナーは常にセットで使用すればいいかというと、必ずしもそうとは限りません。パンツ型のアウターを使用している人で、インナーを付けると日常生活動作の妨げになってしまうケースがあります。インナーがずれても自分で直すのが難しいとか、トイレに行くたびに落としてしまうなど、着用者にとって支障が生じる場合はアウターだけで使用したほうが良いでしょう。


排泄ケアはデリケートな問題だけに難しいと思われてしまうかもしれません。しかし、排泄ケアを大切にすることは、個人の尊厳を守り、介護者の負担を軽減することにもつながります。
着用者が快適に過ごすことができるよう、身体の状況に合わせてタイプを見きわめ、着用者・介護者双方にとってプラスになるよう、最適な大人用紙おむつを選んでいただきたいと思います。


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