2015年10月22日
高齢社会が進行し続けている昨今、介護を必要とする人も増えています。高齢者の約4割が在宅系介護での介護療養を望んでいるという調査結果がありました。そこで今回は、在宅系介護サービスの種類と、その特徴についてご紹介します。
日本における介護サービスは、「居住系介護サービス」と「在宅系介護サービス」の2つに大別できます。前者は、有料老人ホームやグループホームを代表とする施設に入居して、専門スタッフがいつでも身近なところでサポートしてくれる安心感が魅力の介護サービスです。
一方後者は、利用者のご自宅にてサポートが受けられる介護サービスで、住み慣れた環境で自分の生活を続けられるのが大きな特徴です。また提供されるサービスの種類が様々あり、利用者の目的に合わせて最適なサービスを選択することができます。
訪問介護
自宅に訪問介護スタッフが訪問し、日常生活を支援させて頂くサービスです。介助が必要な人に対する食事・入浴・排泄をはじめとした身体介護から、調理・掃除・洗濯等の生活援助まで、快適に生活を送れるように一人ひとりの身体状況に合わせてお手伝いをします。
訪問入浴介護
専門スタッフが自宅に訪れ、自宅の浴槽では入浴が困難な方に対して安全で快適な入浴を提供するサービスです。入浴前後には看護スタッフによる綿密な体調チェックや、入浴中には適度な温度まで調整してくれるので、安心して入浴を楽しめます。
訪問看護
病気や障がいを持っている方に対して看護スタッフが自宅に訪問し、主治医の指示に基づいたケアとアドバイスで、在宅生活が送れるようにお手伝いします。主治医と連携し医療処置も行っているので、病院に足を運ぶことができない方でも日常生活のなかで治療を受けられます。
デイサービス
通所介護とも呼ばれるこのサービスは、送迎車によってデイサービスセンターに通い、食事・排泄・入浴から、体操・レクリエーション等の機能訓練といった楽しみがあるので、利用者の生活を豊かにする役割も果たしてくれます。
様々なサービスを組み合わせ、自宅での生活を継続してくれるのが在宅系介護サービスです。介護を受ける人の要望を踏まえながらも、家族の負担を軽減することができ、双方にとってメリットがあります。在宅系介護サービスのなかには、居宅介護支援といったサービスがあり、高齢者がご自宅で自立した生活を送ることができるように、生活環境、身体状況、高齢者や家族の意向を受けてケアプランを作成し、一人ひとりに応じたサービスの調整を行います。介護が必要になったら…介護が必要になる前に…まずは、居宅介護支援事業所のケアマネジャーに相談することをおすすめします。