2016年06月22日
介護の仕事からイメージするのは何でしょうか?「やりがいがあるけど重労働」とか「女性が多い」というイメージありませんか?でも、「重労働」と「女性が多い」という組み合わせは違和感がありますよね。そこで今回は、介護現場の実態がどうなのかということを紹介します。
『平成26年度介護実態調査』の結果では、介護職の女性比率は74.2%と公表されています。4人中3人が女性ということは、本当に女性が多いと言えるでしょう。
この調査では平均年齢も公表されており、介護職の平均年齢は42.5歳となっています。
40代女性のライフスタイルを想像してみてください。子育てや親の介護をしながら働いているような、仕事だけに集中できない環境の方も少なくないのではないでしょうか。また、「重労働」をしているイメージではないですよね。
どうして介護の現場では、40代の女性が多く活躍できるのでしょうか。そこには女性が「働きやすい」そして「活躍できる」環境があるのです。
まずは、「女性が働きやすい環境」について、その理由を3つ挙げてみました。
1. 就業スタイル
訪問介護では、直行直帰や短時間シフトを早くから導入していたこともあり、多くの女性が自分のスタイルに合わせて活躍してきました。もしかしたら、女性が多い職場なので、ライフイベントへの理解が得やすいのも、多くの女性が活躍できる理由なのかもしれませんね。
2. 未経験であっても、ブランクがあっても大丈夫
「介護経験なんてないし・・・」「休職してブランクがあるし・・・」と思って、就業に踏み切れない方もいるかもしれません。でも、介護の仕事には、日常の家事スキルや育児経験を活かせることがたくさんありますし、職員研修を行っている事業所もあります。復職を機会に介護業界へ転向しましたという人も少なくありません。
3. 長続きする秘訣
仕事にやりがいを感じるときってどんなときでしょう。「何かを達成したとき」「誰かに喜んでもらえたとき」などは、「やったー」とやりがいを感じますよね。介護の仕事は、お客様の目標に向かって支援させて頂くことで「お客様の笑顔」に出会うことができ、自己成長にもつながっていると実感することができ、やりがいにつながります。
次に、「女性が活躍できる環境」についてです。
女性にとって介護は「重労働」ではないのかという疑問が残りますよね。
入浴介助など、滑りやすい浴室で、湯船をまたいで入ってもらうのは実に大変そうです。福祉用具があっても限界がありそうです。
しかし、ボディメカニクスという理に適った技術を使うことで、女性の力でも安全に介護ができるのです。この技術は、介護の資格講座でも教えてくれるもので、ちょっとしたコツで驚くほど変わるのです。こういう技術は、職員研修で教えてくれる事業所もあるようです。
実は、家族を介護するときのために勉強しておこうと、介護の講座に通い始めた専業主婦が、介護職になるパターンも多いようです。学んだら使ってみたくなるスキルがたくさん学べるみたいですよ。
介護現場では、こうした技術を身につけたプロフェッショナルな女性たちが、家庭と仕事を両立させながら活躍しているようです。
復職や転職を考えるなら、介護の仕事もいいかもしれませんね。