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ニチイケアセンター藤心

頭をなでられる私

2024/05/05 更新

ご入居者の沼田さん(仮名)。隣に座ってふと目があった時に、私の頭をなでてくれることがしばしばある。その時、沼田さんにとっての私は、もしかするとご自分の子供、「かわいいおちびさん」に見えているのかもしれない。いやまあ、60過ぎのおじさんがかわいいわけはないのだけれど、沼田さんとの年齢差はちょうど親子ぐらい。あちらからすれば、充分に若いのは確か。
頭をやさしくなでられる感覚と、沼田さんのなんともいえない優しい微笑みの表情。そんな時に、私はちょっとだけ、介護する・されるという関係性の矢印が逆転したような気になる。もっと言えば「介護」という考え方そのものが必要なくなったようにすら感じる瞬間がある。そして、おっといけない、今は仕事中だったと気持ちを改めて切り替える。
こんな話には「ほっこり」という表現が似合うのだろうけれども、たまに沼田さんの指先のご飯粒が髪の毛にひっついたり、トイレの中だと、その手はきれい?と思ったりすることも。まあ、それも含めて、やっぱり「ほっこり」なんだろうな、きっと。

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